2009/10/30

ハイ・フィデリティ


最近の作品ではありません。
が、大好きな一本。私の青春マスターピースです。
中古レコード屋を経営しているロブ(ジョン・キューザック)はマンネリの日々を同じ音楽オタクの従業員と共に過ごしている。弁護士をしてる恋人のローラは何事にも前進しようとしない彼に対して別れ話を切り出し、ロブは彼女との別れは(辛い失恋のTOP5)にも入らないと強がるが。。。
どんな人間か、ではなく何が好きか、で相手を判断する音楽オタク。それは、ファッション含めサブカル人間の宿命的な(病い)だと思います。勿論それだけじゃない、壁を取り払って一歩踏み込めば新しい人間関係が見いだせるのだとは思いますが、あまり(気持ち)に重点が置かれ過ぎると判断を見誤りがちになるので、このキッチュな(病い)たまにはもアリかな、と個人的には思います。
この映画の陰の主役は我が道を行く俺様的音楽ギークのジャック・ブラックです。彼の出演作は他にも何本か観ましたが、やっぱり今作が私の中でのNo1です。彼の半ケツシーンは神棚に供えておきたいような名場面、、、ではないでしょうか。
そして、観た人には分かるハイ・フィデリティ私的名場面TOP5.
1,ラストのジャック・ブラックの熱唱
2,ロブとバリーが5枚売るぞとBETABANDを店内でかけるシーン
3,ジャック・ブラックの半ケツ
4,ロブがメモった夢の職業TOP5がローラに見つかるシーン
5,ロブとバリーとディックでイアンをボコボコにするシーン(妄想で)

原作は超、名作です。

2009/10/26

ラースとその彼女


ライアン・ゴズリング主演のハートウォーミングコメディ(たぶん)
兄夫婦の家のガレージに住むラースは、心優しく信仰心の厚い青年だが、極端に引っ込み思案で20代半ばなのに女の子と喋ることもできない。そんなラースを兄夫婦は心配して何かと世話を焼いていたが、ある日彼は(彼女を紹介する)と車椅子の女の子を連れてくる。しかし彼女はオーダーメイドのリアル・ドールだった。とうとうラースがおかしくなったと狼狽する夫婦に、町医者は(彼が妄想を必要としているのだから合わせなさい)とアドバイスする。そして兄夫婦のみならず町の住人までもリアルドールの(ビアンカ)をラースの為に受け入れていくが。。。
ラースと(ビアンカ)に対応する町の人々がちょっとすっとぼけていて、そのまんま(お伽話)のようです。多くを語り過ぎない脚本もよいですし、小ネタも効いています。
知らないうちに失ったものや心の傷はささやかだけれど、紅茶の茶渋のように致命的にこびりついてしまう事もあり、そういう普通の人々がこれからも生きて行く術を教えてくれる素敵な作品です。

ちなみに、リアル・ドールとは違いますが、最近の街角のマネキンも思わずキュンとなっちゃうようなカワイイ子が増えた気がします。

2009/10/23

その男ヴァンダム


というわけで、映画です。
最近の大ヒットはジャン・クロード・ヴァンダム主演のセルフパロディ映画、(その男ヴァンダム)です。
私は彼の(ユニバーサル・ソルジャー)や(タイムコップ)が結構好きで、きれいなアクションやちょっと母性本能くすぐられちゃう系の佇まいなんかも好みでした。しかし今やハリウッドでも(あの人は今)状態。映画に出てくる彼の状況はかなりの部分事実なんじゃないかと勘ぐっちゃう程の落ち目っぷりです。
その状況を逆手にとったか焼けくそになったのか、厳しくも愛情溢れる監督とのナイスタッグでただの自虐パロディに終わらない、ブラックでシニカルでリリカルで見事な作品になっています。
ストーリーは出演作はビデオ屋直行、復帰をかけた作品はセガールに取られ、娘に嫌われ預金は底をつきズタボロなヴァンダムが傷心の状態で故郷に帰郷。親権争いの弁護士費用を捻出すべく立ち寄った郵便局で強盗にあい、人質になのにブチ切れ有名人として犯人にしたてられ。。。
終盤の彼の独白は秀逸です。目指せ次ぎのミッキー・ロークです。
終止不憫で痛々しいのですが、ラストには素敵なハッピーエンドが用意されております。

blogにしちゃいました。

散々迷ったmemo欄。
結局放置状態になっておりましたが、blog形式で復活いたしました。
基本最近観た映画やそんなものをユルユルと書き連ねていく予定でございますので、今後もよろしくお願いいたします。