2009/11/26

ウォッチメン


私の大好物のジャンル、アメコミ・ヒーローもの。
予備知識なしに観たのですが、かなりダークな異色作でした。
舞台は80年代、ソ連との冷戦真っ最中のアメリカ、犯罪が蔓延る社会に現れた自警団の集団が(ウォッチマン)です。(正確には2代目ですが、まあよいとして)元が人間ですからパッと見コスプレしたヒーローおたく。性格もおのおの一癖二癖あり、彼らのキャラクターだけで(ヒーロー論)をご飯3杯分くらい語れちゃいそうです。そしてニクソンが打ち出した法律でヒーロー活動が違法になり、それぞれ隠居したり、政府直属になったりもぐりで活動したりしていたところ、何者かによってかつてのウォッチマンの一人が殺され、もぐりのヒーロー(ロールシャッハ)が事件の真相を探るうち、驚くべき事態に直面し。。。
この作品のキーマンの一人が(ミスターマンハッタン)というヒーローなのですが、彼だけ科学事故の影響で超自然的な存在となっていて、ウォッチマンの一員でありながら彼だけパワーも存在も異質です。地球を生かすも殺すも彼次第な力を持っているため、価値観も常人とかけ離れてしまい、まるで旧約聖書の(神)のよう。服を着るのも嫌になったようでしまいにはパンツすらはいていません。
この(ミスターマンハッタン)のモロ見えと、グロテスクな描写のせいか本作はR15指定です。
なんとなく(デビルマン)の世界感を彷彿させる気がします。