2009/11/09

ヤング@ハート


アメリカに実在するシルバーコーラス隊のコンサートまでの数週間を追ったドキュメンタリーです。
このコーラス隊のレパートリーはポップやロック。それもストーンズ、クラッシュからソニックユースまで幅広いです。彼らは特別にロックが好きというわけではないので、あれやこれや試行錯誤で課題曲を自分達のものにしていきます。主催者のボブはスパルタで彼らを老人扱いせず、厳しく駄目だしし、必要ならメンバーチェンジも辞しません。そう、彼らは本当に(プロフェッショナル)なのです。そして(特別)な人達です。平均年齢は80以上だけど、言葉は明白で哲学的、そして映画的です。すごく素敵な映画なので、本当に感動したのですが、この映画の欠点はドキュメンタリーである事が信じられないくらい(完璧過ぎる)ことだと思います。
人生のオマケ期間を生きる彼らは、途中挿入されるミュージックビデオのような映像さながらビートルズの(マジカル・ミステリー・ツアー)のように思えます。
何だかちょっとけなしているような感じになってしまいましたが、色んな人にお薦めしたい素敵な映画です。
ただ本当に(完璧過ぎる)んです。